
awsは通販で有名なAmazonが提供するクラウドコンピューティングサービスです。
あまり耳なじみのない言葉ですので、まずはクラウドコンピューティングサービスとは何か、そしてawsのサービスの一つであるセキュリティグループについて解説していきます。awsのセキュリティグループを運用するメリットなどもご紹介していきますので、気になっていた人は参考にしてみて下さい。
クラウドコンピューティングサービスとは

awsはAmazon Web Servicesの略です。Servicesとあるようにインターネット上において200以上のクラウドコンピューティングサービスを提供しています。クラウドコンピューティングサービスとはサーバー、ストレージ、データベース、ソフトウェアなど、インターネット上でのサービスをクラウドを経由して提供してくれるものです。
インターネット上のインフラのようなものですね。これらのインフラは従来はユーザー側が物理的に設備をするしかなかったのですが、クラウド上でインフラを整えてくれるサービスができたことでユーザーはかなり運用コストを削減できるようになりました。
多くの企業がクラウドコンピューティングサービスを取り入れ、個人でも利用されています。
クラウドコンピューティングサービスのメリットとは
クラウドコンピューティングサービスを利用するメリットの一つがコストの削減です。例えばサーバーをユーザーが準備して管理するのは専門的な知識が必要で、手間もかかります。電源用や冷却用の電力も休まずに供給しなければなりませんが、クラウドにサーバーがあればそんなコストはかかりません。
そのまま使えるアプリケーションが提供されることもメリットです。有名なものにGmailやMicrosoft Office365などが挙げられます。インストールするだけですぐにメール機能や業務システムとして使うことができます。
面倒なメンテナンスやアップグレード、不具合対応もサービス提供側がやってくれます。そもそもハードウェアやOSはサービス提供側が用意してくれますので、ユーザーは運用の管理は不要です。クラウドコンピューティングサービスは、パソコンが一台とインターネット環境さえあればいつでも誰でも利用することができます。
そしてデータやアプリケーションはクラウド上にありますので、ログインできればどこからでもアクセス、共有ができるという柔軟性があるのです。
awsを利用するメリットとは
awsはAmazonが運営するクラウドコンピューティングサービスです。Amazonは通販や電子書籍、ビデオ配信で有名なイメージですが、実はクラウドサービスにおいても世界的な規模を誇っています。国内でもawsを利用している企業は多くあります。
awsを選ぶメリットと、他のサービスとの違いは何でしょうか。awsの一番の特徴はサービスの多さにあります。サーバーやデータベースといったインターネット上のインフラ提供だけではなく、様々な用途に向けた機能が200種類以上もあり、年々サービスの数は増え続けています。
年々充実していく最先端技術をいつでも利用可能なところもポイントです。サービスの種類が多いということは、ユーザーはawsのみの活用で仕事がしやすいということです。いつも使っているサービスの他に少しだけ別なサービスを使う機会があった時、同じクラウド上で利用できれば時間のロスを減らせますし仕事の効率も上がります。
また初期費用は無料で利用でき、使うサービス分だけ支払う従量制となっています。必要なタイミングで簡単にサービスを立ち上げて、使わなくなったらサービス停止とすることで課金を停止することができます。使った分だけが時間単位で課金されるシステムなので無駄なコストをカットできます。
またaws側でも常に技術革新をしてコストカットに努めているため、サービスが値下げされるという嬉しいこともあります。
セキュリティグループとは何か
awsのサービスの一つにセキュリティグループがあります。セキュリティは分かるけどセキュリティグループとなるとよく分からないという人は多いのではないでしょうか。ここではセキュリティグループとはどういうものなのか分かりやすく説明していきます。
例えばユーザーのAさんがクラウド上に20個のデータを保存していたとします。データはAさんの資産なので当然保護をしたいと考えています。データをまとめて鍵を掛けてしまっておきたいのですが、しかしクラウドはAさんだけではなくてBさんやCさんなども利用しています。
クラウド全体にAさん専用の鍵を掛けるのは無理ですが一つ一つに鍵をかけるのも面倒です。この時にAさんの20個のデータだけをまとめて鍵を掛けてくれるようなサービスをセキュリティグループと言います。Aさんにまたデータが増えて、先程の20個とは別に保護したい場合も、別グループにまとめて鍵を掛けてくれます。
awsでセキュリティグループを運用するメリットについて

awsのセキュリティグループの特長は柔軟性と信頼性です。高いレベルのセキュリティでデータを保護してくれますが使い方はシンプルで、何にどういう鍵を掛けたいかというセキュリティの設定も、デフォルトで設定されているので変更の必要はほとんどありません。
また設定を終えた後でも内容を変更することができます。多くのセキュリティグループサービスでは、入ってくる通信(インバウンド)を見張って管理してくれますが、awsのサービスでは出ていく通信(アウトバウンド)もしっかり管理をしてくれるので安心です。
またawsでは通信を行き来させる相手を設定で制限できる機能がありますが、制限をしていた相手にこちらから通信をした場合は、その返信を自動的に許可してくれます。
高いセキュリティゆえに融通がきかないという不便を解消してくれるのでとてもスムーズな使い方ができます。また、awsはクラウドコンピューティングサービスの先駆者として、2006年にサービスを開始した時からセキュリティ対策を最優先事項としています。
積極的な技術革新によって最新のセキュリティ機能の実装や、コンプライアンスにも責任を持って対応し続けています。こうしたきめ細やかな取り組みのおかげで、ユーザーはデータ管理の負担や不安が軽減され、結果awsの信頼度を高めています。
セキュリティグループ機能を試してみよう
クラウドコンピューティングサービスは柔軟さと手軽さでビジネスの負担を減らせるので、取り入れる企業が増えています。中でもawsは多様化するビジネスシーンにも対応できる機能の多さで群を抜いたサービスと言えるでしょう。
セキュリティグループ機能は使い方はシンプルですが高機能で信頼性があります。個人での利用も増えていますので興味をもった人は無料トライアル版を試してみてはいかがでしょうか。